アルツハイマー型認知症の方の認知機能と周辺症状

2019/02/24

今日は、

認知機能と周辺症状で出来事があったので症例紹介としてお話させて頂きたいと思います。

被害妄想、物取られ妄想で訴えが頻回になり家族が介護困難で入院になったケースの方です。

アプローチをする前、

カルテ情報を基に経験から勝手に推測します。

きっとHDS-R12点ぐらいなのかなーとか、

短期記憶障害、見当識障害によって引き起こされてるのかなーといった具合に目星を付けてアプローチをします。

実際にアプローチをしてる時も訴えが頻回で頻回で、、、

5秒感覚で同じ訴えを繰り返します。

あーこれが原因かなーと思いながら、その都度傾聴し、素直に答えてました。

アプローチ終わった後、

カルテに記録します。

その時にふとHDS-Rの結果が見えて確認したところ、、、20点！！

認知症の検査としては境に入るところです！

もちろんこの検査には記憶や見当識といったあらかじめ目星がついていた機能も入っています。

この方

実は、

不安症状が強く何度も確認が欲しかったわけです。

新しい環境で知らない人に今までと違うことされたら誰でも不安ですよね？

色々根掘り葉掘り聴きたくなりますよね？

確かに記憶や見当識の障害はあるとは思いますが、

このような思い込みが出来ることまで介助者がしてしまい、本当に出来なくしてしまうんだなと反省しました。

認知機能の低下で周辺症状を引き起こすわけですが、

逆もまたあり得るってことです。

周辺症状があることで認知機能の低下が起きているように見えてしまう。

やはり認知症という病気は生活習慣病なんだなと思った瞬間でした。

当人達の暮らし方から考える必要があるなと感じました。