帰宅願望を否定しない方がいい理由

2019/03/14　帰宅願望（アルツハイマー）

 

認知症（アルツハイマー）の方を介護していてよくある帰宅願望。

 

あなたの家はここなのにどこへ（帰宅）と思う（願望）ことありますよね。

 

その結果

 

「ここはあなたの家ですよ」（帰宅願望を認知させる）

 

「どこに帰るの？ここに居てください」（帰宅願望を認知させる）

 

と強く否定してしまう場面をよく見ます。

 

しかし、待ってください。

 

帰宅願望は見当識障害です。

 

ここがどこなのかわからなくて（アルツハイマーの症状）不安があるから帰りたくなるのです。

 

その中で身の回りをしてくれる人が否定してくる。

 

どうでしょうか？

 

拒否は相手を緊張させる性質があります。

 

ましてや、不安のある方に否定はより助長させる結果になり、怒り出したり、落ち着けなくなるわけです。

 

帰宅願望に対してはまず話を聞きましょう。

 

何故帰りたいのか？（帰宅願望）

 

どこへいきたいのか？

 

今すぐじゃないと駄目なのか？

 

ゆっくり聞いてみましょう。

 

そうすると帰宅願望が出てきた本当の原因がわかります。

 

トイレに行きたかったのか、テレビが見たかったのか、同じ場所にいて気分を変えたかったのか。

 

帰宅願望に対する第一歩は話を聞くこと。

 

これに限ると思います。

 

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